ROV

ROVを用いたブルーカーボンクレジットへの取り組み

現場の課題解決に役立つヒントやポイントを、当社の過去の経験・知見や事例を交えてご紹介します。

2024年7月25日公開

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地球温暖化の緩和において、近年「ブルーカーボン」と呼ばれる海洋生態系による炭素固定が注目されています。ROV(遠隔操作無人潜水機)は、海洋生態系の状況を詳細に記録することができ、「ブルーカーボン」の活用の一助となることが期待されています。

地球環境保全関連におけるROV活用事例をご紹介します。ご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせください。


なお、このソリューションに関する当社の製品・サービスは、文末の「JOHNANソリューション」欄に掲載しております。>詳しくはこちら





ブルーカーボンクレジットにおけるROVの活用方法

地球温暖化は、特に温室効果ガスの排出量が増加することにより、地球の平均気温が上昇していると言われています。この気温上昇により、極端な気象現象の増加、海面上昇、生態系の破壊など、地球環境に深刻な影響を及ぼしています。さらに、食糧生産や人間の健康にも悪影響を及ぼし、社会・経済的なリスクを高めています。

大気中の二酸化炭素を減少させる方法として、炭素固定があります。森林による炭素吸収率は老木化により徐々に低下しており、海水・淡水域生態系を活かした補完が必要とされています。海洋生態系による炭素固定は「ブルーカーボン(Blue Carbon)」と呼ばれ、特に海草や海藻からなる藻場は、ブルーカーボン全体の主要な部分を占めています。淡水域の生態系による炭素固定は「フレッシュウォーターカーボン(Freshwater Carbon)」と呼ばれ、湖沼や湿地帯などの淡水生態系が炭素を吸収・貯蔵すると言われています。

しかし、海洋・淡水生態系の状態を正確に把握し、その炭素固定量を評価することは容易ではありません。ここで重要な役割を果たすと期待されているのがROV(遠隔操作無人潜水機)です。ROVとは、海洋や深海での作業を支援する遠隔操作される無人潜水艇のことを指します。ROVは、人間が直接到達できない深海や危険な海域にも潜行し、海洋生態系の状況を詳細に記録します。この先進技術により、ブルーカーボンおよびフレッシュウォーターカーボンへのポテンシャルを最大限に活用し、地球温暖化対策に貢献する道が拓けています。

●藻場等再生プロジェクトのモニタリング
ROVのカメラやセンサーを用いて藻場等の再生状況をモニタリングし、記録します。

●海洋・淡水生態系の調査
ROVによって海洋および淡水生態系を詳細に観察し、炭素固定能力を評価します。

●環境の監視
ROVを利用して海洋・淡水域の環境状態や変化を監視します。水質の変化、汚染の有無、生物多様性の変動などを早期に捉え、迅速な対応を可能にします。
ブルーカーボンクレジットおよびフレッシュウォーターカーボンクレジットにおける生態系および環境の調査・監視には専門性が必要です。そのため、ROVのカメラやセンサーの搭載だけでなく、測定方法やROVの操作技術の向上も重要となります。



ブルーカーボンクレジット関連の事例紹介

下記では代表的な事例について紹介いたします。

人工魚礁のモニタリング

(1) ROVは海洋生態系の健康状態や生物多様性を監視するのに利用され、これには人工漁礁の周辺環境も含まれます。人工漁礁が海洋生物に与える影響や、それがブルーカーボンクレジットにどう影響するかを評価するため、ROVによる詳細な観察が行われます。

(2)ROVは人工漁礁の環境への効果をモニタリングし、ブルーカーボンクレジットの精度を高めるのに貢献します。

水中ドローンを用いた人工漁礁の水産資源調査


海洋植物のサンプリング

(1) ROVにマニピュレータを搭載することで海洋植物のサンプリングができます。潜水士が潜ることができない水深の海洋植物も回収できることがポイントです。植物を傷つけることなく繊細に回収する場合はマニピュレータではなく、専用の治具を搭載して回収します。

(2)ROVに搭載しているオプションを用いることで、生息域の水温や水質などの環境情報を得ることができます。

水中ドローン 二軸アームによる水草回収


USBL方式音響測位装置によるROVと船の位置把握

(1)USBL方式音響測位装置は、上記事例でもご紹介した通り、海中のROVの位置を把握するための方法の1つです。

(2)ROVに搭載したトランスポンダー(送信機)から音波を発射し、船や基地局に設置したレシーバー(受信機)で音波を受信します。その音波の到達時間や角度からROVの位置を計算します。GPSと連動させることで緯度経度でROVの位置を表示させることが可能です。

(3)なお、注意点としてUSBL方式音響測位装置は各社製品によって精度が変わります。また、近くに構造物があった場合は音波が反射して音響干渉を起こし、正確な位置を表示できない場合があります。

USBL(音響測位装置)による船とROVのリアルタイム位置測位




JOHNANソリューション

当社のMOGOOLシリーズは給電式でパワースラスターを搭載し、推進力が高いため、海域での運用や多様なプション搭載を得意としています。上記2で紹介した事例は当社が扱うMOGOOLシリーズの機種を用いたものとなっております。

地球環境保全に関わる業務は多様であり、お客様のご利用目的に合わせて適切なROVとオプションをご提案いたします。場合によっては、弊社から治具を開発することも可能です。ぜひお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

お気軽にご相談ください

当社の利用機種のご紹介

(1)MOGOOL M6

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サイズ(mm):H485×W380×D290
重量(Kg):15
ケーブル長(m):100,150,200
最大深度(m):150
最大速度(静止水中,Kn):3.0
水中可搬重量(Kg):2.0

特徴

  • OGOOL M6は、軽くて取り回しが楽なエントリーモデルとなります。前進推進力15kgfにも関わらず、重さ15㎏と持ち運びが便利なモデルとなります。湖沼や内海などの流れの少ない水域で利用することができます。

  • 給電式で100V電源対応のため、家庭用コンセントか発電機をご用意いただき、 電力が流れている間、ご利用することが可能です。

  • オプションは、スケーラーやソナー、水質センサー等、海洋環境を測定するためのツールが揃っています。

(2)MOGOOL-PRO P3000-A

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サイズ(mm):H697×W484×D475
重量(Kg):36
ケーブル長(m):200,300
最大深度(m):300
最大速度(静止水中,Kn):2.5
水中可搬重量(Kg):5.5

特徴

  • P3000-Aは、高い推進力かつコスパが良いオススメのモデルです。パワフルな機体のため、湖沼、内海はもちろんのこと、外海でもご利用いただくことが可能です。
  • 給電式の200V電源に対応しているため、水中可搬重量が5.5kgあるため、様々なマニピュレータやソナー、治具を搭載することが可能です。

(3)上記機種や他の機種について

当社のROV「MOGOOLシリーズ」の製品紹介ページをご覧ください。

製品紹介

アフターサービスについて

メンテナンスや修理は京都の本社で実施しておりますので、安心してご利用いただけます。ご不明な点やご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。

アフターサービス


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ROV「MOGOOLシリーズ」は、様々な業界分野における「調査・点検・検査・環境保全」など、
皆様の業務課題に応じたソリューションをご提案しております。

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ROV「MOGOOLシリーズ」は、稼動時間の制約なく、最大深度1,000mまで潜水可能!
多様な用途にお応えします。

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ROV「MOGOOLシリーズ」は、水中土木業(海洋・港湾・河川・湖ほか)の様々な作業課題を解決します。


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