ROV

ROV(水中ドローン)を活用した持続可能な漁業への取り組み


【No.2】MOGOOL_有料画像_pixta_37545407_S漁業_680_440.jpg

持続可能な漁業の重要性が高まる中、ROV(遠隔操作型無人潜水機)の役割が注目されています。

「ROVソリューション」は、ROVや水中ドローンに興味を持つ皆様に役立つ情報をお届けいたします。質問などございましたら、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら

ROVと漁業

(1)日本における漁業について

持続可能な漁業の重要性が高まる中、ROV(遠隔操作型無人潜水機)の役割が注目されています。ROV技術は、環境に優しく効率的な漁業方法の開発に貢献し、漁業の未来を切り開く鍵となりつつあります。また海水温の上昇や黒潮の蛇行などの海洋環境の変化により、漁獲できる魚種も変化しつつあり、長年の経験と勘が効かなくなっている現状があります。本ページでは、ROVがどのようにして漁業の業務を変革し、新たな可能性を創出するかについて紹介します。

(2) ROVが利用される理由

漁業においてROVが使用される理由は下記が想定されます。

●持続可能な養殖の推進
環境への影響を最小限に抑えつつ、効率的な養殖方法の開発が求められており、ROVがその一助となります。現在、実証が各地で進められています。

●安全性の確保
潜水士は、気圧変化、低温、視界の悪さなど、様々な危険に直面します。また、深い水域や悪天候での作業は、減圧症や水中での事故リスクを高めます。そのため、潜水士の安全確保と作業効率の向上のために、ROVの使用が検討され始めています。

●環境モニタリング
栽培漁業や養殖漁業において水質や生態系の変化を把握するための定期的なモニタリングが重要となります。ROVを用いれば動画だけでなく、水質センサーを搭載することで、水中環境を記録することができます。また魚などの生き物の生育状況も記録することができます。

●養殖網の点検
養殖網などの水中設備の点検にROVを用いることができます。ROVを用いればコストをかけずに、頻度を増やして定期的に養殖網を点検することができます。マニピュレータを搭載すれば簡易的な補修作業も可能です。

以上のように、ROVは漁業において、安全性や効率性から新しい漁業のスタイルを創り出せる可能性を秘めています。

ROVによる作業事例

(1)マグロ養殖網の点検

1.ROVのカメラを用いて養殖網の破れや藻の付着具合などを点検することができます。

2.マニピュレータを用いて簡易な補修や清掃が可能です。

事例紹介 マグロ養殖網の点検


(2)養殖マグロの観察

1.ROVのカメラを用いて養殖魚の健康状態や生育状況を観察することができます。

2.レーザースケーラーを用いて簡易的に養殖魚のサイズを測ることができます。

事例紹介 養殖マグロの観察


(3)人工魚礁の設置効果観察

1.ROVのカメラを用いて、人工魚礁や栽培漁業の漁場において、魚種や海洋生物の生育状況を観察することができます。

2.USBL(音響測位装置)を用いればカメラ映像の位置(緯度経度)を把握することができます。

事例紹介 人工漁礁の設置効果観察



JOHNANのROVソリューション

当社のMOGOOLシリーズは漁業現場においての実証を重ねております。実証試験等のデモンストレーションにも対応しておりますので、一部機種に限られますが実機をご覧いただくことも可能です。もしこのような作業ができないか?等のご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

お気軽にご相談ください

当社の利用機種のご紹介

(1)MOGOOL M6

0105-M6セット.png

サイズ(mm):H485×W380×D290
重量(Kg):15
ケーブル長(m):100,150,200
最大深度(m):150
最大速度(静止水中,Kn):3.0
水中可搬重量(Kg):2.0

特徴

  • MOGOOL M6は、軽くて取り回しが楽なエントリーモデルとなります。前進推進力15kgfにも関わらず、重さ15㎏と持ち運びが便利なモデルとなります。湖沼や内海などの流れの少ない水域で利用することができます。

  • 給電式で100V電源対応のため、家庭用コンセントか発電機をご用意いただき、 電力が流れている間、ご利用することが可能です。

  • オプションは、スケーラーやソナー、水質センサー等、海洋環境を測定するためのツールが揃っています。

(2)MOGOOL-PRO P3000-A

0105-MOGOOL-PRO P3000-Aセット.png

サイズ(mm):H697×W484×D475
重量(Kg):36
ケーブル長(m):200,300
最大深度(m):300
最大速度(静止水中,Kn):2.5
水中可搬重量(Kg):5.5

特徴

  • P3000-Aは、高い推進力かつコスパが良いオススメのモデルです。パワフルな機体のため、湖沼、内海はもちろんのこと、外海でもご利用いただくことが可能です。
  • 給電式の200V電源に対応しているため、水中可搬重量が5.5kgあるため、様々なマニピュレータやソナー、治具を搭載することが可能です。

(3)上記機種や他の機種について

当社のROV「MOGOOLシリーズ」の製品紹介ページをご覧ください。

製品紹介

おすすめのオプション品について

(1)マニピュレータとハンド

862219fafa87df536651a78ae8ca7dca (1).png

■特徴
・マニピュレータに搭載するハンドは、機種によって異なりますが、様々な形状がございます。
・ご利用用途に合わせたハンドを選定いただくことができますので、事前にご相談いただけますと幸いです。

(2)レーザースケーラー付カメラ

6e6f41fbeb5ee18e27e61a96bed68225.png 8f4ea06e2b0d6b63158d047166ec2a8f.png

■特徴
・MOGOOL-PROはレーザースケーラー付カメラをオプションとして搭載することができます。
・2つの焦点(赤い点)をもとに、カメラ映像の上からマウスで起点から終点をクリックしていただくと、その長さをリアルタイムで表示することができます。
・またマウスで四角く範囲を指定すると面積を算出することもできます。

(3)USBL(Ultra Short Base Line)水中音響測位装置

■特徴
・GPSなどと連動させ水中に潜ったROVの位置や深度を追跡するためのシステムです。弊社ではSeaTrac(Blueprint Subsea社)やTrack Link 1500(LinkQuest社)の搭載実績がございます。
・弊社ではUSBLで取得したデータをもとに緯度経度の地図上に、船やROV、目標物を表示させてカーナビのようにROVを操作できる「スリーポイントビューワ」ソフトを開発しております。

USBL.png

アフターサービスについて

メンテナンスや修理は京都の本社で実施しておりますので、安心してご利用いただけます。ご不明な点やご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。

アフターサービス


関連ページ

tokuchou.png

ROV「MOGOOLシリーズ」は、様々な業界分野における「調査・点検・検査・環境保全」など、
皆様の業務課題に応じたソリューションをご提案しております。

スライド1.PNG

ROV「MOGOOLシリーズ」は、稼動時間の制約なく、最大深度1,000mまで潜水可能!
多様な用途にお応えします。

USBL.png

ROV「MOGOOLシリーズ」は、水中土木業(海洋・港湾・河川・湖ほか)の様々な作業課題を解決します。


関連ソリューション

ソリューション

WEB商談も対応可能!製品情報・御見積に関するご依頼・ご質問等お気軽にお問い合わせください。

お電話でのお問い合わせ
0120-63-20250120-63-2025

(平日8:30~17:00)