ROV（水中ドローン）は、用途に応じたカスタマイズにより、より多様な作業に対応できます。本ページでは、作業環境や目的に適したROVの選定方法、追加機器の導入、カスタムモデルの開発プロセスについて解説します。また、ダム補修や水中異物回収、海底ケーブル測定など、実際の活用事例も紹介し、ROVの可能性を広げるためのポイントをまとめています。
「ROVソリューション」は、ROVや水中ドローンに興味を持つ皆様に役立つ情報をお届けいたします。質問などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
なお、このソリューションに関する当社の製品・サービスは、文末の「JOHNANソリューション」欄に掲載しております。＞詳しくはこちら
１. お客様のご希望に適したROVを用いた軽作業の実現に向けて
1.1ロボットカスタマイズによるROVの作業性向上
ROVは、作業用途に応じてさまざまな利用方法があります。特に作業用のROVは「ワーキングクラス（Working-class）」と呼ばれる大型機が主流ですが、中型の「オブザベーションクラス（Observation-class）」でも、最適なカスタマイズを施すことで軽作業に対応できるモデルがあります。
1.2 ROVロボットカスタマイズのステップ
ROVのカスタマイズは、お客様がご希望される作業ニーズに最適なソリューションを提供するための重要なプロセスとなります。ご利用環境や作業内容、ご予算を詳細に確認し、適切なベース機種を選定します。その後、必要なオプション機器や改造を施し、最適なカスタムモデルをご提案します。以下のステップを通じて、効率的かつ実用的なROVの導入をサポートいたします。
(1) ご利用環境・作業内容・ご予算の確認
お客様のご希望をヒアリングし、作業環境や用途、ご予算を考慮して最適なROVのカスタマイズを検討します。
(2) ベースとなるROVの選定
ヒアリングさせていただいた内容をもとに、ベースとなるROVを選定します。
(3) オプション品の選定
作業内容や目的に合わせて、追加のカメラ、ライト、マニピュレータ、センサーなどのオプション品や、フレームの改造などを行い、ROVの性能を最大限に引き出します。
(4) カスタムモデルのご提案
お客様のご希望に沿ったカスタムモデルをご提案します。ご提案内容にご納得いただけた場合、具体的な開発、導入、アフターサービスについて詳細な打ち合わせを進めてまいります。
２．ROVによる具体的な事例
具体的な事例は、弊社で提供しているROV「MOGOOLシリーズ」を用いてご紹介します。
（１）ダム補修ROV（コンセプトモデル）
ROVが壁面に張り付き、修復箇所の掘削やコンクリート注入等の補修に必要な様々な作業を1台で行っていきます。
（２）水中異物回収用ROV
MOGOOL-PRO P4500-Dをベースにクローラーとマニピュレータを搭載し、水中施設内をクローラーで走り、異物を回収します。
（３）海底ケーブル位置測定ROV
海底のパイプやケーブルといった導電性物質の位置を測定、表示、記録できます。MOGOOL-PRO P14000Ⅱ-CベースにTSS HydroPACTを搭載します。
３．JOHNANソリューション
当社のMOGOOLシリーズはベースとなるROVの機種が9モデル（販売予定含む）を展開しており、ご希望に沿ったROVを提案しやすい状況です。弊社では、お客様の作業ニーズに最適なROVカスタマイズを提供し、業務の効率化と安全性の向上をサポートいたします。 もしよろしければ、ご希望の水中作業を教えていただき、最適なROVをご提供できればと思います。
上記機種や他の機種について、当社のROV「MOGOOLシリーズ」の製品紹介ページをご覧ください。
3.1 当社の利用機種
① MOGOOL-PRO P3000-A
サイズ（mm）：H697×W484×D475
重量（Kg）：36.0
ケーブル長（m）：200．300
最大深度（m）：300
最大速度（静止水中,Kn）：2.5
水中可搬重量（Kg）：5.5
● P3000-Aは、高い推進力かつコスパが良いオススメのモデルです。パワフルな機体のため、ダム、湖沼、港湾、内海はもちろんのこと、外海でもご利用いただくことが可能です。
● 給電式の200V電源に対応しているため、水中可搬重量が5.5kgあるため、様々なマニピュレータやソナーを搭載することが可能です。
② MOGOOL-PRO P14000-ⅡA
サイズ（mm）：H1070×W720×D569
重量（Kg）：120
ケーブル長（m）：200,300,400
最大深度（m）：300
最大速度（静止水中,Kn）：3.0
水中可搬重量（Kg）：10.5
カメラの解像度：1920×1080
焦点距離：2.8mm
チルト：±90°
● MOGOOL-PROの中でも、P14000シリーズは水中可搬重量が大きく取ることができ、様々なオプションを搭載することができます。
● 例えば、掲載しているP14000-ⅡAでは10.5㎏、最も大きいP14000-ⅢAでは70㎏となっています。
3.2 アフターサービスについて
メンテナンスや修理は京都の本社で実施しておりますので、安心してご利用いただけます。
ご不明な点やご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。
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