水中の捜索や救助は、潜水作業と合わせて、水中ロボットとも呼ばれるROVが利用されています。例えば、2022年の知床遊覧船沈没事故や、2023年の宮古島で起きた陸上自衛隊ヘリコプター墜落事故、アメリカ・オーシャンゲート社のタイタン号海難事故でもROVを用いた捜索活動がメディアを通じて報道されました。
これらの捜索で用いられたROVは大型で高性能な機体となります。一方、近年、安価で小型なROVが登場しており、河川や湖沼、港湾など、様々な場所や用途での活用が期待されています。
捜索・救助で用いられているROV
水中の捜索・救助活動は、難易度が高く多くの危険が伴う作業となります。潜水士は水深30mまでの深さで作業することが一般的であり、深いほど潜れる時間は短くなります。特殊な訓練を受けた場合はより深い場所まで潜ることもできますが、潜水士の身体に大きな負担がかかってしまいます。そこで、潜水士の安全を確保するため、ROVの活用が期待されています。
安全な作業の確保
水中の捜索・救助作業は、先述の通り、潜水士の身体に大きな負担となります。また、水中における危険性もあり、水流・潮流、視界の悪さ・暗さなどのリスクがあります。ROVを用いることでこれらの危険を回避して作業することができます。
長時間かつ効率的な作業の実現
ROVは長時間にわたって作業をすることができます。特に給電式のROVは電力供給が続く限り、使用し続けることが可能です。オプションを搭載することで作業の効率性も向上します。例えば、ソナー(※)を活用することによって、視界が悪い状態でも捜索者を探すことができます。また、マニピュレータを搭載することで捜索者の引き上げも可能です。
※ソナーとは
水中を伝播する音波を用いて、水中・水底の物体に関する情報を探知する装置のこと。
現場情報の記録
捜索現場にROVを投入することで、カメラやソナーによって現場の情報を収集することができます。より精緻な捜索・救助計画の作成や将来の捜索・救助活動の精度向上に貢献します。
捜索・救助の事例紹介
ROVは、主に水中映像を見るカメラ、水中の視界が悪い時にソナー、救助するためのマニピュレーターで構成されています。ここでは、カメラ、ソナー、マニピュレータの切り口から事例を紹介します。
(1)カメラのみを使用した事例
事例内容「氷に覆われた水中での転落者の捜索」
(2)カメラとソナーを使用した事例
事例内容「貯水池のダイバー捜索・救助」
(3)カメラ、ソナー、マニピュレーターを利用した事例
事例内容「大深度のダイバー捜索・救助」
JOHNANのROVソリューション
当社のMOGOOLシリーズは給電式でパワースラスターを搭載するなど推進力が高いため、捜索・救助に必要なオプションを搭載することが可能です。長時間の捜索にも向いている機種となります。自衛隊、海上保安庁、消防署、警察署、サルベージ企業など、水中の捜索・救助にROVの導入をご検討の方は、ぜひ一度ご覧ください。
上記2(探索・救助の事例紹介)で紹介した事例は、当社が取り扱っているROV「MOGOOLシリーズ」の機種を用いた実施したものとなっております。カメラのみの捜索なのか、視界が悪い状態での捜索なのかマニピュレーターが必要な救助まで行うのか、お客様のご要望に応じてパッケージを提案させていただきます。
なお、本製品のメンテナンスや修理は、当社(京都府)にて対応しますので安心してご利用いただけます。ご不明な点やご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。
事例紹介
ROV「MOGOOLシリーズ」は、漁業関連、マリコン・土木業関連、測量・建設コンサルタント業関連、研究関連(水産資源調査、沈没船調査等)等の様々な業界分野でご利用いただいております。活用事例の一部を動画にてご紹介します。
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